ソラマメブログ › Toshy の仮想世界乱紀行記 › PC環境設定 › 旧機種再利用奮闘記

2008年08月04日

旧機種再利用奮闘記


1. 背景
私のうちには,使用していないマシンを含めて
パソコンが 6 台ぐらいある。

メインで使用しているマシンは,わりと最新の Dual Core のマシンを使用していて
快適に SecondLife を楽しんでいる。
しかし,最新の CPU やビデオカードを使用しているため
長時間起動すると電気代がかかってしまう難点がある。

そこで 350W ぐらいの電源で動作する数世代前のマザーボードを使用して
SecondLife 環境を構築することにした。
だが Windows で動作させるとアンチウィルスなどセキュリティ製品を動作させなくてはならず
SecondLife と共存して動かすと,重くて仕方がない。
マシンがチープでも動作するセキュリティ上安心な Fedora ( Linux ) を使用して
SecondLife を構築することにした。

2. ハード構成
電源 : 350W
マザーボード : AOPEN 製 AK73Pro
CPU : Athron 750, Duron 1300, AthlonXP 2200+ ( 133*13.5 )
Disk : 160GB
Graphic Card : R9550 128MB AGP

3. ハード構築作業
3-1 Duron 1300 での構築

ここ 5年ぐらい使用していなかった AK73Pro のマザーボードを
ガラクタの山から引っ張り出して,上記理由から構築することにした。

このマザーボードでは,Athron 750 が動作していたが
そこでの SecondLife のプレイは,重くて話にならなかった。
それで,中古屋のソフマップに出かけ SocketA のクロック 200MHz で動作する
Duron 1300 を購入した。

1300 円ぐらいの出費だったが, 750 に比べたら倍のスピードなので
大変得した気持ちで購入できた。face02

AK73Pro に Duron 1300 を乗せて動作させると問題なく動作でき
WindowsXP のインストール・SecondLife のインストールも問題なく済み
快適に動作した。

何日か動作させたら,突然ハード的に起動できなくなった。
このマザーボードは,ボイス機能がついており,起動すると「CPU エラー」を
連呼し始めた。
CPU クーラー を外して,CPU を触ってみると非常に熱い。
よく考えてみると,冷却能力の低い Athron 750 用の CPU クーラー をそのまま
Duron に使用していた。
これは,しまったと思い Athron 750 に変えた。
しかし,同じように「CPU エラー」の連呼だけが聞こえるだけだった。

・・・ここで途方に暮れる・・・face07

後で気づいたが Athron 750 には,ヒビが入っていた。
これら2つの CPU が死んでいたかは,定かではない。icon11

3-2 AthronXP 2200+ の使用
石 ( CPU ) が熱で死んでしまったのか,それともマザーボード自信が死んでしまったのか
わからないので,もう一度ソフマップへ行って中古をゲットするしかないかと
思っていたが,もう一つ余っている CPU に気づいた。
AthronXP 2200+ だ。

しかし,こいつは,ベースクロックが 133MHz なので AK73Pro では動作しないじゃないかと
思って乗せるのをためらっていたが,ソフマップに出かけるよりは時間と経費を節約できると思い
乗せてみた。
なんとすんなり動作し 1350MHz ( 100*13.5 ) で動いた。
AK73Pro の BIOS が R1.20 にしていたため AthronXP 2200+ Throughbred が動作してくれた。

ここで,石が焼けるのが怖いので,AthronXP 用 CPU クーラーを
1400 円で購入し設置した。

4. ソフト構築作業
4.1 Fedora9 の使用

ハードが安定したので,Linux のインストールを試みることにした。

ここで一旦何をインストールするか悩んだ。
Fedora5, 6, 7, 8, 9 どれにするか。
Fedora7 は,以前使用していたし,触り倒したので,まだ見たことがない
Fedora9 にすることにした。

インストールした初日は,問題なく起動でき,すんなり作業が終わった。

翌日起動すると下記のエラーが表示され Linux が起動できない。

Unable to handle kernel paging request at virtual address xxx
kernel panic : Attempted to kill the idle task! In swapper task -not syncing

WindowsXP に切り替えても途中でハングしてしまう。

・・・ここでまた途方に暮れた・・・face08

色々調べてみると 1GByte 以上のメモリに問題があることがわかった。
512Mbyte にしてみるとすんなり起動できた。
起動できた後,yum で全パッケージに対してアップデートをかけたところ
1GByte に戻しても正常に起動できるようになった。

起動できなかった原因が GRUB なのか Kernel なのか不明だが
Fedora9 の初期インストール状態では 1GByte 以上での起動ができないらしい。

安定稼働したが,SecondLife をインストールして起動してみると
WindowsXP よりかなりスピードが遅い。
おまけに起動後,「サポートしていない構成」というダイアログが表示されて
怒られてしまった。face03

また,色々調べてみると,Fedora9 の標準ドライバでは 3D をサポートしていないらしいことが判った。
そこで AMD のページへ行き R9550 の Linux ドライバをダウンロードして
インストールした。

face07「がーん!」X が起動しなくなった。

慌てて xorg.conf の fglrx の記述をコメントアウトして
X は,起動できるようになった。
しかし SecondLife の速度が使い物にならない。

さらにまた色々調べてみると livna のリポジトリを使用して
ドライバを設定しないと,正常に動作しないことが判った。
しかし Fedora9 では,livna 系のパッケージが無いことに気づいた。

※正確には,リポジトリ livna-release-9.rpm は,存在するが
ドライバ xorg-x11-drv-fglrx のFedora9 版が無い。

ここで気づいた。
face08「しまった。初物に手を出してしまっていた。」

Fedora7 を再インストールすることにした。

4.1 Fedora7 の使用
Fedora9 がインストールされていたパーティションをフォーマットして
Fedora7 のインストールを実施した。

しかしインストール後の起動の「ネットワーク」の認識でハングしてしまった。face07

「ギガビットのネットワークカード」を使用していたことに気づいた。
Fedora7 の初期版では,認識しない。
慌てて 100M ビットへ変更し,正常に起動できるようになった。

やはり,標準のドライバでは SecondLife が非常に遅い。
livna リポジトリとドライバのインストールにかかる。

rpm -Uhv http://rpm.livna.org/livna-release-7.rpm
yum install kmod-fglrx xorg-x11-drv-fglrx
service fglrx restart

・・・(ここで,一旦 X をログオフ)・・・

X 起動後,SecondLife を起動。
face08「おおお・・」WindowsXP 並にサクサク動く。face02

やっと,Linux の SecondLife 環境を手に入れた。

「あ~しんど!」icon11


※下記のページに AMD 非公式 Fedora 用インストール手順が存在した。
以下のページは試していない。

http://wiki.cchtml.com/index.php/Fedora


以上。



同じカテゴリー(PC環境設定)の記事画像
Windows Vista のグラフィックカードドライバ
Vista・Windows7 が安定稼働すると!?
Windows Vista・Windows7 安定稼働術
Fedora 11 ( その後 )
Fedora 11
最近の5万円前後の PC
同じカテゴリー(PC環境設定)の記事
 グラフィックカードドライバ(その後) (2009-12-12 07:48)
 Windows Vista のグラフィックカードドライバ (2009-12-10 10:31)
 旧 PC 活用 (その2) (2009-11-01 22:06)
 Vista・Windows7 が安定稼働すると!? (2009-07-28 07:15)
 Windows Vista・Windows7 安定稼働術 (2009-07-26 06:06)
 Fedora 11 ( その後 ) (2009-07-17 14:11)

Posted by トッシー at 00:26│Comments(0)PC環境設定
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。