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2009年07月26日

Windows Vista・Windows7 安定稼働術


みなさんは Second Life Viewer を使用していて,以下のメッセージが表示されて
Viewer が落ちたことはありませんか。

<メッセージ>
( ATI 使用時 )
「ディスプレイドライバ atikmdag が応答を停止しましたが、正常に回復しました。」
( NVIDIA 使用時 )
「ディスプレイドライバ nvlddmkm が応答を停止しましたが、正常に回復しました。」


私もグラフィックカードをミドルレンジ以上のものに変更した時に
上記メッセージが多発し悩みました。

たとえば,Radeon HD 3650 や GeForce 7300GT, 9500GT を使用していたときは
安定稼働して,問題なく使用していましたが
これを,もっとサクサクに Second Life を楽しみたいと思い
Radeon HD 3870 や GeForce 9800GT に変更したところ
上記のメッセージが表示されました。

色々調べたところ,どうも世界中で発生しているようです。
英語版だと以下のエラーが表示されるようです。

「Display driver atikmdag stopped responding and has successfully recovered.」
「Display driver nvlddmkm stopped responding and has successfully recovered.」


■原因
色々調べましたが,明確な原因を見つけることが出来ませんでした。

どうも,速いグラフィックカードに変更すると
ディスプレイドライバに負荷がかかり,堪えきれずエラーを出すような
感じと見受けられました。

世界中で四苦八苦していますが,明確な原因は不明のようです。

■回避方法
残念ながら原因を見つけられませんでしたが
皆さんそれなりに回避方法を見つけてるようです。

私も色々試して,いくつかの回避方法を見つけましたので
ここに紹介します。

その1
Second Life Viewer の設定変更。

(1) Viewer のメニュー [ 編集 | 環境設定 ] をクリックします。
環境設定ダイアログが表示されます。
(2) 環境設定ダイアログの [ 表示 ] タブをクリックします。
(3) 右下にある [ ハードウェア・オプション ] ボタンをクリックします。
ハードウェア設定ダイアログが表示されます。
(4) このダイアログの "VBO を有効化:" の "OpenGL Vertex Buffer Objects を有効化" の
チェックボックスを外します。
[ OK ] ボタンで閉じます。

Windows Vista・Windows7 安定稼働術

この "OpenGL Vertex Buffer Objects" とは,グラフィックカードのメモリ上に
直接データを展開して処理を高速化する OpenGL の技術らしいです。
( 詳細は,ググってください。 )

Second Life Viewer の処理が若干遅くなりますが
このメッセージを表示して落ちる回数が格段に減りました。


その2
安定したグラフィックカードのドライバを手に入れる。

ATI や NVIDIA は,最新のドライバを定期的に公開してくれますが
必ずしも,それが安定したドライバであることはありません。
処理が速くなるが不安定になることもあります。

公開されているドライバをいくつかダウンロードして
安定したドライバのバージョンを見定めてください。
その中から現状最適なドライバを使用してください。

一度,安定したドライバを見つけたら,バージョン変更しないことを
お勧めします。


その3
マシンを冷やす。

Second Life は,3D のゲームです。

私も気づいていなかったのですが,ハードゲーマーが 3D ゲームを行うときは
当たり前ですがマシンの冷却をどうするかに始まります。

私も Second Life をする前は,3D ゲームなどほとんどやったことがありませんでした。
( ゲーム機でバーチャファイターぐらいです。 )
私は PC を自作してますが,ケース内の冷却は,CPU とグラフィックカードの FAN と
ケース FAN 1つぐらいしか使用していませんでした。
( 通常は,これで問題ありません。 )

(1) 現在の温度を知る。
冷却するには,まず現在の温度を知る必要があります。
Second Life を使用していて,CPU やグラフィックカードが
どれだけの温度になっているか,計る必要があります。

色々なソフトがありますが,マニア間で使用されてるソフトに
「SpeedFan」というものがあります。

Windows Vista・Windows7 安定稼働術

このソフトを使用すると,CPU やグラフィックカードの温度が表示されます。
上記のようなチープな冷却環境,かつ,ミドルレンジ以上のグラフィックカードを
使用して Second Life を実行すると CPU や グラフィックカードの温度は
60度以上になってしまいます。

温度が上昇すると CPU やグラフィックカードは,速い処理やそれ以上の処理を
継続することができなくなります。
そこで落ちる現象が発生します。

(2) グラフィックカードを冷やす。

グラフィックカードには,標準 (デフォルト) の FAN やヒートシンクが付いています。
3D ゲームをするとデフォルトでは,十分冷やすことが出来なくなります。

グラフィックカード用の冷却 FAN やヒートシンクを手に入れて
冷却効率を上げて,ガッツリ冷やす必要があります。

色々な商品がありますので,色々試してください。

私は,デフォルトの FAN を変更せず,カードのそばに別途 FAN を装着し
カードを間接的に冷やす方法にしました。
一番手間がかかりません。

(3) CPU を冷やす。

CPU にも標準 (デフォルト) の FAN やヒートシンクが付いています。
3D ゲームをするとデフォルト FAN では,十分冷やすことが出来なくなります。

市販の CPU クーラが多々ありますので,評判のいいものを手に入れて
ガッツリ CPU を冷やしてください。

私は,「XIGMATEK Apache EP-CD901」という価格が非常に安い
冷却効率の悪いものを手に入れました。
しかし,FAN をしっかり回すとアイドル時に 38度まで冷えました。

(4) チップセットを冷やす。

チップセットにも標準の FAN やヒートシンクが付いています。
3D ゲームをすると標準では,十分冷やすことが出来なくなります。

市販の チップセットクーラが多々ありますので,評判のいいものを手に入れて
ガッツリチップセットを冷やしてください。

私の使用しているマザーボードに付いてるものは,ヒートシンクだけでした。
これだと良く冷やしてくれないようで「AINEX CB-3845BL」を
装着しています。

(5) エアーフローを考える。

効率よくケース全体を冷やすには,ケース内を流れる風を考えなければいけません。
空気がどこから入り,どこへ出て行くか,無駄な流れがないか考える必要があります。

空気の流れを考えてケース FAN を増設します。

通常のケースでは,電源 FAN と電源のすぐ下にケース FAN が付いています。
これは,どちらも空気の吐き出しに使用されています。

たとえば,以下のように空気の流れを考えて, FAN を取り付けます。

(1) グラフィックカードに直接当たる吸入用のFAN を取り付ける。
外からグラフィックカードに直接冷たい空気が当たります。
この空気がグラフィックカードのヒートシンクに当たって
チップセットのヒートシンクに当たります。
(2) 前面に排出用の FAN を取り付ける。
(1) の空気がハードディスクにも当たるように
前面に排出用の FAN を取り付け,ハードディスクで暖められた
空気を排出します。
(3) エアーダクトを取り付ける。
CPU のみに冷たい空気があたるように,ケースに CPU 用のエアーダクトを
取り付けます。
外の冷たい空気が CPU を冷やし,その空気がチップセットのヒートシンクに当たり
標準で付いてるケース用の FAN を通って,外に吹き出されます。

私は,上記設定にサイド FAN を取り付け,合計のケースの FAN は 4つ付いてます。
さらに CPU に 1つ,チップセットに 1つ付けてます。

これだけ付けると300W の電源では,供給が足りませんので
500W 以上の物を付ける必要があります。


上記の冷却は,少しやり過ぎるかもしれませんが
Second Life は,3D ゲームなので冷却を全く考えないと
安定した環境が手に入りません。
皆さんも工夫して,ご自分にあった冷却環境を手に入れてください。


■その他
Vista や Windows7 では,IPV6 が,デフォルトで有効になっています。
DHCP や DNS で IPV6 を使用するとルータなどに IPV6 で問い合わせて
ルータが対応していないと,エラーを PC に返します。

Second Life Viewer などを使用して,断続的にネットワークを使用すると
ルータから断続的にエラーが返ってきて,ネットワークや PC に負荷をかけます。
使用していないのであれば IPV6 を OFF にすることをお勧めします。

Windows Vista・Windows7 安定稼働術

なお,この IPV6 を Windows7 で OFF にしたところ
処理速度が 1.5 倍の向上が見受けられました。


ではでは・・今日は,この辺で。



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Posted by トッシー at 06:06 │PC環境設定